プラモデルの材質・素材の種類と特徴まとめ|扱いやすさ・保存のコツも解説

プラモデルは見た目やスケールだけでなく、使われている材質によって扱いやすさや仕上がり、さらには保存方法まで大きく変わります。
たとえば、スチロール樹脂(PS)は加工しやすく初心者向け、レジンはシャープな造形が可能ですが割れやすいなど、それぞれに特徴と注意点があります。
材質を知っておくことで、組み立てや塗装の失敗を防ぎ、完成度を高められるだけでなく、長期保存や買取時の価値を守ることにもつながるものです。
そこで、この記事では、代表的なプラモデル素材の種類や特徴を整理し、扱い方や保存のポイントまでわかりやすく解説します。
Contents
プラモデルの素材を知ろう
プラモデルの素材や材質を知っておくと、組み立てや塗装の際に失敗を防げるだけでなく、仕上がりのクオリティもぐっと上がります。
たとえば、素材ごとの硬さや柔軟性を把握しておくことで、パーツの折れや変形を避けられますし、塗りムラも最小限に抑えられます。
また、適切な素材に合った工具や塗料を選べるので、作業効率がよくなるだけでなく、完成後の見栄えも格段に良くなります。
プラモデルの代表的な材質とは

プラモデルは素材によって扱い方や塗装の仕上がりが変わるため、代表的な材質を知っておくことが大切です。
ここでは、よく使われる素材の特徴や注意点を紹介します。
スチロール樹脂(PS)
スチロール樹脂(PS)は最も一般的なプラモデル素材で、成型しやすく加工や塗装も比較的簡単な材質です。
パーツ同士の接着や塗装のノリも良く、初心者向けのキットによく使われます。
欠点としては、硬くて割れやすい部分があるため、力を入れすぎると折れることが挙げられます。
ABS樹脂
ABS樹脂はスチロール樹脂よりも硬く、強度があるため、可動部分や構造部品に向いています。
耐久性が高い反面、塗装のノリがやや悪く、下地処理を丁寧に行う必要があります。
ポリエチレン(PE)
柔らかく耐久性に優れた素材で、ギアやポリキャップなど可動部分に多く使われます。
塗装は乗りにくく、基本的には無塗装で活かされます。
PVC(塩ビ)
柔らかさと弾力を持ち、ソフビ人形やフィギュアの一部パーツに利用されます。塗装や接着には注意が必要です。
レジン(樹脂)
レジン(樹脂)はガレージキットなどで使われる素材で、非常に細かいディテールの再現が可能です。ただし、硬くて割れやすく、扱いには注意が必要です。
塗装する際は、下地処理やプライマーの使用が推奨されます。
メタル(ホワイトメタルなど)
重量感と質感が魅力の金属製パーツ。鉄道模型や一部の高級キットで採用され、希少性が高い素材です。
その他の素材(木製・紙製など)
初期のプラモデルやクラフト系では、木材や紙素材のキットも見られます。独自の風合いが楽しめますが、扱いには経験が必要です。
これらの代表的な材質を理解しておくことで、適切な工具や塗料を選びやすくなり、組み立てや塗装の失敗を防ぎ、より完成度の高いプラモデルを作ることができます。
プラモデルに使用される各材質の扱いやすさと特徴まとめ
プラモデルの材質は、それぞれに組み立てやすさや塗装のしやすさ、強度や経年劣化などの特徴があります。
ここでは、各観点から扱いやすさを整理し、初心者向けか上級者向けかの目安も紹介します。
組み立てやすさ・加工のしやすさ
スチロール樹脂(PS)は切削や接着が容易で、初心者向けの定番素材です。
一方、ABS樹脂やメタルは強度がある分、加工には専用工具や経験が必要です。レジンは細かい造形を活かせますが、切削粉や割れやすさに注意しましょう。
塗装のしやすさ
スチロール樹脂(PS)は塗料のノリが良く、入門者に最もおすすめです。ABSやPE、PVCは塗装の密着性が低く、下地処理や専用プライマーが必要になります。
レジンは塗装映えしますが、表面処理を丁寧に行う必要があり、中〜上級者向けです。
強度・耐久性
ABS樹脂やポリエチレン(PE)は耐久性に優れ、可動パーツや構造部品に適しています。PSは標準的ですが、薄いパーツは折れやすい傾向があります。
レジンやメタルは強度というよりも、扱いの繊細さが問われる材質で、取り扱いに注意が必要です。
経年劣化の傾向
スチロール樹脂(PS)は黄ばみや割れが出ることがあります。ABS樹脂は比較的安定していますが、PVC(塩ビ)やポリエチレン(PE)はベタつきや変形が起きやすい材質です。
レジンも経年で脆くなるため、未組立や未開封での保存が望ましいでしょう。
プラモデル買取における材質の影響

プラモデルは材質によって、買取査定での評価や注意点が変わります。
特に、希少性や劣化のしやすさは価格に直結するため、素材ごとの特徴を理解しておくことが大切です。
スチロール・ABS主体のキット
スチロール樹脂(PS)やABS樹脂を主体とした一般的なキットは、市場に多く流通しているため査定も安定しています。
状態が良ければ適正に評価されますが、黄ばみや破損があると減額対象になるでしょう。
レジン製キット
レジン製は少量生産のガレージキットなどに多く、希少性から高値で評価されるケースがあります。
ただし、割れや欠けがあると査定額が大幅に下がるため、取り扱いには細心の注意が必要です。未組立・未開封の状態であれば特に高評価が期待できます。
メタル製キット
ホワイトメタルなどを使用したキットは重厚感と希少性からマニアに人気があり、高めの査定が期待できます。
こちらもパーツの欠けやサビが大きくマイナスになるため、保存状態が重要です。
PVCやソフビ素材
PVC(塩ビ)やソフビは柔らかく劣化しやすい材質です。長期間の保存でベタつきや変形が生じやすく、査定額は状態に左右されます。
特に、未開封品や保存環境が良いものは、評価が下がりにくい傾向にあります。
関連記事:完成品プラモデルは買取可能?査定額がつく条件と注意点を解説
プラモデルの材質別・保存のポイント
プラモデルは材質によって劣化の仕方が異なるため、保管環境に工夫が必要です。
特に、湿気や直射日光、温度変化は大きな影響を与えるため、材質ごとに適した保存方法を意識しておくと安心です。
スチロール樹脂(PS)・ABS樹脂
最も一般的なプラモデル素材は、比較的安定しています。
ただし、紫外線に当たると黄ばみや変色が進みやすいため、直射日光を避けて保管しましょう。温度変化にも注意すると長持ちします。
PVC(塩ビ)やポリエチレン(PE)
柔らかい素材は経年でベタつきや変形が起こりやすいのが特徴。特に、高温多湿の環境は劣化を早めるため、風通しの良い場所や除湿対策をして保存することが重要です。
また、未開封状態でも密閉ビニール内で湿気がこもると劣化が進む場合があるため注意が必要です。
レジン(樹脂)
レジンは割れやすく、経年でひび割れや黄変が進む場合があります。乾燥しすぎる環境や衝撃に弱いため、緩衝材を使って箱に収めると安心です。
組立前のキットであれば、未開封状態で湿気や光を避けて保存するのがベストです。
メタル製キット
メタル素材はサビや酸化が大敵。湿気を避け、乾燥剤を同梱して保存するのがおすすめです。
素手で触ると皮脂が酸化の原因になるため、取り扱い時は手袋を使うと劣化防止につながります。
関連記事:プラモデルの上手な保管方法|キットをきれいに保つコツ
組立本舗は、プラモデルや模型キットの買取店です!
いつの間にか積み上がった「積みプラ」たち。
「いつか時間ができたら作ろう」と思って、押し入れの奥に眠ったままになっていませんか?
そして、ふと考えることはありませんか?
「もしも自分の身に何かあったら、このプラモたちはどうなってしまうんだろう…?」
また、故人が生前に作るのを楽しみにしていたプラモデル、価値があるのか分からないけど、捨てるのはもったいない。
でも、やっぱり価値はわからない。
そんな想いを抱えていませんか?
組立本舗では、そうしたプラモデルたちを、まるごと一括で買取いたします。
- 誰かに適当に処分されるくらいなら…
自分で集めたモノは、自分の手で嫁ぎ先を見つけたい。 - 想いを込めて集めたプラモデル
捨てるなんてとてもできない。だからこそ、価値のわかる人に対応してもらいたい。
そんなときは、まとめて箱に詰めて送るだけでOK!
簡単・スピーディーに片付きます。
価値がわからなくても、買取専門スタッフがしっかり査定いたしますのでご安心ください。
なお、大量にある場合には、出張買取をご提案できることもございます。
※出張買取は基本的にその場での査定ではなく、一旦お預かりし、後日改めて買取価格をご案内いたします。量に応じて全国対応可能です。
ジャンルを問わず、未組立のプラモデルや模型であれば買取対象です。
ご自宅にいながら手間なく進められるのが特長で、査定後はスムーズにご入金まで対応いたします。
(※ご入金前にご依頼人様限定郵便のお受け取りが必要なケースもございます。)
「押し入れいっぱい」から「家中まるごと」まで、ボリューム満点のご依頼もぜひお任せください。
- 買取店に持ち込むのが面倒
- 誰にも見られずに売却したい(宅配買取◎)
- まとめて一気に手放したい
このようなご要望にお応えします。
組立本舗が、あなたとプラモデルの「架け橋」になります。
ぜひお気軽にお問い合わせください。